■2005.09.11 桑名〜伊勢神宮(その1)




伊勢神宮に行ってきました(´・ω・`)ノ



仕事で三重県:桑名市に行く機会を得た。筆者の仕事フィールドはどちらかというと九州周辺が多いので、ちょっと珍しい行き先である。そうなると、業務に支障の出ない程度にそぞろ歩きなどをしてみたくなる。

幸い今回の仕事案件は月曜日からで、移動は日曜のうちに済ませておくスケジュールだった。ならば早朝移動ですこし時間を取ることもできるだろう。…ということで、普段は滅多に行く機会のない伊勢神宮を巡ってみることにした。

ここは天照大御神を祀る日本の神社界の総元締めにあたるところで、大して信心深くもない筆者のような不心得者でも、一度くらいは訪れておきたいところである。



 

■ 伊勢神宮への道




さてこの日、筆者は朝一番の新幹線で那須塩原駅を発した。空は朝からどんよりと曇ったままである。天気予報では全国的に雨か曇りになる旨を告げており、あまり幸先は良さそうに無い。

ただ天気図をみるかぎり雨が降りそうなのは中国中方から西のようで、伊勢の周辺はぎりぎり傘がなくても大丈夫かな・・・という雰囲気が漂っている。・・・まあ、こういうときは運を天に任せてゆるゆると行こう。




東京駅で東北新幹線から東海道新幹線に乗り継いで、さらに西を目指していく。久しぶりに見る富士山は霞の彼方ではあるけれどもシルエットくらいは見えていた。




途中、建設中の第二東名高速らしい橋脚の列がみえた。東海地方はインフラの整備具合が半端ではない。
 



さて早朝移動のおかげで 10:30 前には中継地点である名古屋に到着。ちょうど 「愛・地球博」 がやっていたけれども、今回は時間的余裕がないのでスルーして行く。・・・それにしてもこの博覧会、10年も経ったら覚えている人っているのだろうか。




駅舎内には選挙ポスターが大量に貼ってあった。 そういえば本日は "郵政解散" となった衆議院選挙の投票日なのである。筆者は一応事前投票済みなので、これもスルーしていこう。




名古屋からは近鉄線に乗り換えて桑名を目指す。これ(↑)は途中渡った川で、そうやら木曽川らしい。伊勢湾が目の前の筈だけれど海岸まではちょっと視界が届かなかった。

ところでこの風景をみて筆者は少々驚きを覚えた。名古屋といえば地理的には濃尾平野・・・ということを学校では習うけれども、その濃尾平野というのはほとんど水没寸前の低地が延々と続くところなのである。海岸から40kmほど奥地の大垣のあたりまで、その標高は10mに満たない(というかほとんど2〜3mの水準)。

近鉄線の鉄橋から木曽川河口まではまだあと8kmほど平地が伸びている。しかし車窓から見える土地の高さは水面からせいぜい1〜2mくらいしかなく、ちょっと高潮や川の増水が来たらもうアウト(※)という雰囲気だ。中京地域というのは凄いところなのだな・・・

※昔は "輪中" というローカルな堤防で集落を囲って水害から村を守った




やがて桑名に到着。・・・しかしここでは筆者は降りず、そのまま紀伊半島を南下し続けることにした。ホテルにチェックインするには時刻が早すぎ、荷物を預けるにも時間がもったいないので伊勢まで行ってしまおうという腹積もりなのである。



 

■ 伊勢




目的の伊勢市駅には名古屋から 約1時間強で到着した。時刻は11:30…とりあえず、半日くらいは散策できるだろう。




伊勢市駅は、伊勢神宮の表玄関である。駅前徒歩8分のところに外宮、クルマで15分のところに内宮がある。内宮を目指すなら伊勢市駅よりも五十鈴川駅の方が近かったのだが、手元の案内書では伊勢市駅からバスで移動するルートの方が大きく書かれていたのでそちらに従うことにした。こういうところは時間に余裕があれば下調べをちゃんとしたいところだが、今回は急に決まった出張のついでに立ち寄っているので贅沢はいえない(^^;)

ところで地図(↑)で見ると伊勢神宮は小さなピンポイントスポットのように見えるかもしれないけれども、これは神社としての建物のある領域で、実は背後の山々のほとんどそっくり全部が神宮の神域になっている。その面積は5500ヘクタールほどもあって、東京ドーム(4.7ha)に換算すると実に1170個分に相当している。とにかく無茶苦茶に広いのだ。




今回は時間的余裕があまりないので、内宮のみの一点突破で行くことにする。本来なら外宮→猿田彦神社→内宮と巡っていくのがセオリーなのだがこれも致し方なし。




さて駅で荷物(出張装備を含む)をコインロッカーに・・・と思いきや、小型サイズのロッカーしかなくアウト。駅には荷物の預かり所があるのでそこを利用することにしたが、係員氏は 「5時には閉めますので」 と事務的な対応だった。・・・時間の制約は、なかなかに厳しいな( ̄▽ ̄;)

さあ、それはともかく、ここからは速やかに出撃だ。

<続く>