2009.01.18 スノーモービルで鬼怒川高原を走る (その1)




今年もスノーモービルの季節だなーということで鶏頂開拓に行って参りましたヽ(´ー`)ノ



栃木県西部の山岳地帯は太平洋側/日本海側の気候を分ける境界である。那須山塊〜高原山山塊〜日光連山を結ぶラインがほぼ雪国境界線で、スキー場はこの境界より日本海側に分布している。しかし "スキー場でスキー" というのも当たり前すぎるので(^^;)、今回は少々変わったネタとしてスノーモービルを紹介したい。向かった先はきぬがわ高原CCである。




鶏頂開拓の奥側にあるきぬがわ高原CCは冬季には積雪のためゴルフ場としては機能しないため、この時期は1〜9ホールが犬ソリ/クロスカントリーコース、10〜18ホールがスノーモービルコースとして使われている。スノーモービルエリアは各ホールを一周すると約4kmほどのコースになり、ゴルフ場ということもあって起伏に富んだ地形を楽しめる。




ということで、早速登ってみよう。基本的に除雪の行き届いているもみじラインだが・・・




鶏頂開拓に入る頃には真っ白な圧雪路に変わる。




開拓地に入ると、さだまさしの "北の国から" のテーマが似合いそうな風景になる。路面の積雪量は今年はあまり多くないようで、20〜30cmくらいだろうか。雪質はサラサラである。




訪れたのはもう昼近くだったのだが、樹氷はまだ残っていた。




周囲には真っ白な木々が広がっている…ヽ(´∀`)ノ




そしてやってきたきぬがわ高原CC。




レストハウスにはスポーツライドのイイカンジのポスターが貼ってあった。…が、初心者がいきなりこんな乗り方をすると間違いなく吹っ飛ばされて人間カーリング状態になるので要注意だw 筆者は昨年ジャンプを試みて失敗し20mばかり吹っ飛んだ(笑)ので、今年は多少自重しようと思っている…(^^;)




余談だがここ鶏頂開拓(鬼怒川高原)は日光国立公園のほぼど真ん中に位置している。本来なら開発に対する制限が厳しく、ましてやスノーモービルで駆け回るなど無理な地域である。そこにゴルフ場が造成されたことで175haものまとまった敷地がレジャーエリアとなり、走行が可能となった。バブル期には国立公園内の大規模造成にも割と安易に許可が降りたものだが、現在のような環境保護ブームの元ではまず認可は下りないだろう。

そういう意味で、冬季のモータースポーツエリアとしては此処は貴重なピンポイントスポットといえるかもしれない。




さてとりあえず手頃な500ccのマシンをレンタルして乗り出すことにした。

スノーモービルは国土交通省の型式認可を受けていないため道交法のテリトリー=公道は走れない。しかしそのかわり免許も不要ということで、10歳以上なら誰でも乗ることが出来てしまうというかなり法の盲点を突いた?位置づけの乗り物である。

ただし免許不要といっても野放図に何でもOKという訳ではなく、JSSA(※)という業界組織のインストラクターによる講習会/実技指導が行なわれ、ライセンスが交付されている。このライセンスを持っていないと、特にレンタル施設でマシンを借りても遠くまでツアーには行かせてもらえない。きぬがわ高原CCではライセンスを持たない客が走れるのはレストハウス前の1ホール分のみという制限がある(それでもちょっとした学校のグラウンドよりは断然広い ^^;)。

※JSSA:日本スノーモビル安全普及協会。警察庁、国土交通省、環境省を指導官庁とするメーカー/販売店/輸入業者の業界団体。協力団体に(財)日本鋼索交通協会、全国スキー安全対策協議会がある。
※ライセンスといっても学科+実技で1日で取得できる程度の簡単なもの(^^;)




筆者は一応ライセンスを持っているので周遊の旅にでかけてみよう。運転の要領はスクーターと一緒でギヤチェンジはない。ただ前輪がスキー2枚、後輪がキャタピラ一式という3点支持になっており、曲がろうとするときにはかなり思い切りハングオンする必要がある。大型機になるほど曲がりにくいので、いきなり初日に750cc(!!)とかで乗り出すと苦労するかもしれない(^^;)

コースの最初は "お試し乗り" が多いためか、すっかり圧雪状態になっていた。




奥に進んで2ホール目以降=ライセンス取得者用のコースになると、轍(わだち)の数も減って手付かずの新雪面が増えてくる。雪の降った翌朝一番なら、すばらしいバージンスノー・ライディングになりそうだ。




やはり最初に雪面に轍をつけるのは気分のいいものだなぁ・・・♪ ヽ(´∀`)ノ




そんな新雪面には動物の足跡が転々とついていた。これは狐っぽいな。




こちらの特徴的な逆∴型の足跡はウサギのようだ。残念ながら冬のウサギというのは筆者はまだ見たことがない。この付近の山中で見かけるのは圧倒的にニホンザルで、奥日光まで足を伸ばすと鹿などがよく見られる。




こちらは人間様の足跡。・・・あんまりネイチャーは感じはしないか…w

<つづく>