2012.01.01 初詣:板室温泉神社(その1)




初詣に板室温泉神社に行ってまいりましたヽ(・∀・)ノ

 
夜が明けてから、初詣第二弾として板室温泉に向かってみた。既に那須神社に行っているのだからそれは初詣とは言わないだろーとか無粋なことは言ってはいけない。何事もノリと勢いが重要なのである♪(^^;)

さて他にも盛っている神社はいくらでもあろうに、何ゆえ板室温泉神社なのかというと…実は大した理由はない。ただ那須温泉神社の微妙な諸行無常具合がなんともイイカンジで侘寂(わびさび)のツボを突いていたので、やはり静かなところが良いだろうと思ったのである。

そんな訳でゆるゆると出かけてみることにしよう。




■まずは深山ダムへ


 
さていきなり板室温泉に行ってもいいのだけれど、今回は少々遠回りをして3kmほど上流の深山ダムで雪山を見ていくことにした。あそこから眺める大倉山は雪山としては那須でも屈指のイケメン具合で、筆者的には板室まで行くのであれば必ずチェックしておきたいところなのだ。


 
那須塩原駅から北上し戸田から穴沢方面に抜けると、あたりにはもう雪景色が広がっている。この付近にはミーハーな観光客はほとんど居ないので静かな風景を眺めることができる。

ちなみにミーハー施設の代表格、那須ガーデンアウトレット方面は元日早々観光客で大渋滞であった(^^;) 震災の影響はすっかり解消したみたいで、まあ地元経済としてはありがたいことなんだけど…せっかく那須まで来たのだから雪景色くらい眺めていけばいいのにねぇ…と老婆心ながら思わないでもない。


 
この時期に那須山塊を越えてくる季節風は "那須下ろし" とも呼ばれ、時には地吹雪となって視界をホワイトアウトさせることもある。今日は風も穏やかで比較的過ごしやすい方だが、土手に吹き溜まった雪の様子がその吹き付ける様を形にして見せていた。


 
そのまま板室を目指して r266 を進むと途中で分岐がある。深山ダム方面には分岐から r369 を進む。ここは昭和40年代にダム工事のために古道を拡張して作った道路である。

※ダムの反対側に伸びる部分が塩那スカイラインになる予定だったのだが、これは廃道になってしまった。その顛末は話が長くなるのでここでは割愛する(^^;)

 
あたりの山肌は険しい。夏の間は葉が茂っていてあまり目に付かないが、土らしい土もないゴツゴツとした岩肌を掴むように木々は根を張っている。


 
さてそんなこんなでダム事務所前に到着。


 
…で、これがダム湖なわけだが…

あれれ、…なんだか猛烈な渇水状態になっているな(´・ω・`)


 
しかし実はこれは渇水なのではなく、震災で出来た亀裂が見つかったということで、年末いっぱいまで水を抜いて修理中だったものらしい。コンクリートとアスファルトを打ち直したと聞いていたのだが…雪に隠れてどこをどう直したのかはよくわからない。


 
肝心の山はというと…雲がかかってしまって稜線がハッキリとは見えないが、雪具合はなかなかイイカンジにみえる。

那須で山の写真というとみな茶臼岳や朝日岳のような第一列の山々ばかり撮りたがるけれど、雪山具合でいえば大倉山〜三倉山〜流石山の連続するピークが実は一番男前のように筆者は思う。ダム堤からロングで写真を撮って目的はひとまず達成である。


 
…それにしても気になるのは、渇水で現れた湖底面である。これだけ水面が下がってくると、ダムに沈んだかつての旧道が見えたりはしないのだろうか。「水を抜く」 などというシチュエーションは今後二度と無いかもしれないし、ちょっとばかり確かめてみたくなった。


 
少なくともダム事務所の直下では、水に沈んでいた昔の施設跡が見えるのである。


 
そんな訳でもう少し奥の発電所あたりまで行ってみた。


 
おお…40年前に沈んだ森の痕跡がありありと…!


 
何かの土台であったらしいコンクリート構造物も見える。雰囲気的には吊橋のワイヤーアンカーっぽいような気もするが…なんだろう。


 
…と、喜び勇んでずんずん奥に行ってみたところ…敢え無く通行止めのゲートに止められてしまった orz

うーん…数年前まではここからあと2kmほどは奥に行けたのに、また規制が強化されているのか〜(´・ω・`)


 
ゲートからは、ダム以前の橋脚と、さらに古いかもしれない橋のような構造物がみえた。ここまで水位が下がったからこそ見えているもので、普段は水の底に沈んでいるものだ。

それにしても…いまだにこんな古い道の痕跡が残っているとはちょっと驚きである。泥は被っているものの保存状態はすこぶる良好で、朽ちる気配がほとんど感じられない。


 
さてもう少し見ていたい気もするけれど、一応雪景色はチェックしたので本命の板室温泉神社を目指すこととしよう。

<つづく>