2015.10.04 那須:姥ヶ平の紅葉(その1)




姥ヶ平で紅葉を見てまいりました〜 (´・ω・`)ノ



北海道編の後でえらく更新が停滞してしまったけれども(^^;)、とりあえず紅葉の報告を書いておこうということで少々遅めのレポートをしてみたい。毎年書いているテーマなのでだんだん書くこともなくなってきてしまうのだが(笑)、まあ細かいことは気にしないで2015年の秋はどうだったのよ的な内容でいってみよう。




地理的な情報はこれまた毎年描いているものなので似たり寄ったりなのだが、こんな状況である。カシミール3Dが地味にバージョンアップしていて昔のMAPと比べると表現力が豊かになってきているのはうれしいところ(^^;) ちなみに赤く色の付いてるあたりが例年10月初旬に色づきの良くなるところになる。



 

■ そんな訳でフライングアタック!ヽ(`◇´)ノ




そんな訳で前振りもそぞろに出かけてみよう。年々観光客の突撃時刻が早まっているので午前1時過ぎには自宅を出てゆるゆると那須山塊を目指していく。世間の良い子はすやすやと寝ている頃なのに、我ながら何をやっているのやらw




展望台から見る湯本〜黒磯の街明かりは、深夜の割に点々と明るく見えた。とりたてて大都会と言う訳ではないけれども、なかなかに美しい。よくみると街明かりが上空の雲を照らして明るく浮き上がらせている。

最近はこの展望台は恋人の聖地とやらに指定されていて、どんなご利益があるのか不明だが二人で夜景を眺めると良いことがあるらしい。…といってもさすがに午前二時台に浪漫を求めて徘徊しているカップルはいない。…まあとりあえず、先を急ごう。




展望台からボルケーノハイウェイの最奥部=峠の茶屋駐車場まではちょど5km、平地なら5分コースだが山岳路なのでクネクネと登って15分ほどかけて到着。しかし驚くべきことに、既にもう一杯であった ( ̄▽ ̄;)

うーむ、午前三時前でこれか…。どうやら車中泊組が昨年以上に進出しているようで、さらには観光バス用のスペースが広めに予約されて収容スペースに余裕がなくなっている。年々条件は厳しくなる一方だな。




仕方がないので一段下がってロープウェイ側の駐車場に滑り込む。ここも下半分は夜間駐車禁止になっていてキャパはない。これだともう立体駐車場にでもしなければ収容問題は解決しないんじゃないだろうか。来年は平日に休暇をとって暇人アタックしないと停められなくなっていたりして…




気の早い登山者はもうヘッドライトを装着して入山していく。ちなみに半透明に写っているのは幽霊ではなく(笑)、シャッター速度が遅いので像ブレているものだ。




筆者は慌てずに、ゆっくりとクルマの中で待つことにする。昔のTVアニメで一休さんが言っていた人類普遍の法則 「慌てない、慌てない、一休み、一休み」 の教えに従おう。





■ 夜明け




やがて日が昇り、朝焼けで周辺がオレンジ色に染まりはじめた。




…が、カメラを引くとこんな感じで雲が多い。時刻は06:30…下の駐車場は入場解禁になったようでぼちぼちクルマが入り始めている。しかし筆者はまだ動かない。




というのも、実は山の上には夜間からずーっと傘雲がかかっていて、視界が効いていないのである。もしこれがクリアだったら筆者もライトの明かりを頼りにさっさと登っても良かったのだが、たっぷり3時間ほど雲待ちをしても状況は変わらなかった。天気予報では本日は晴れだったのだけれどなぁ…(^^;)




それでもときたま雲間から日差しがかかると、笹原の中に鮮やかに色づいたダケカンバやドウダンが浮かび上がる。紅葉の色づきそのものは順調のようだ。



こういう雲の多い天候のときは、空と木々の明暗段差が極端になるので露出の決め方が難しい。明るい空を画面から排除して薄日状態のときに樹木だけをどアップにすればそれなりに写るのだけれど、構図は限られてくる。




しかしまあ、贅沢をいっても始まらない。色づき自体はイイカンジなのだから、そこにある風景をなるべく素直に撮っていくことにしよう。



 

■ ところで紅葉チェッカーが若干ハズれ気味だった理由




ところで紅葉チェッカーで見る姥ヶ平はまだ幾分見ごろには早そうに見えていた。昨年までの経験則からいえば3℃未満が3日くらい累積してほしいところなのである。しかし今年はそれよりも進行が速く、精度の面でちょっと不満の残る結果となった。最低気温の水準はもうあと1〜1.5℃ほど低くなっていてほしいくらいだった。




これをどう解釈するべきか、いきなり筆者的な推測を書いてしまうけれど、今年は9月後半がずーっと曇り基調で、それも高層雲ではなく低い雲海がかかった状態が一週間くらい続いていた。この場合、雲の上では放射冷却が進行し、雲の下では高めの気温が記録される。紅葉チェッカーはアメダス観測点の気温データを単純に標高換算しているものなので、そこで差異が生じたのではないかと思っている。

これは現状のシステムの限界ともいえるところで、観測点と予想地点が "雲の高さの上と下" という関係になった場合は、少々気を付けてデータを読む必要がありそうだ。(…といっても、それほど大幅にハズている訳でもないと思うのだが ^^;)



 

■ ロープウェイ




さてそんな考察をしている間にロープウェイの始発は満員で乗れない状態に(^^;) …仕方がない、おとなしく列に並んで第二便で登るか…w




そのロープウェイから見た朝日岳方面はこんな具合で、やはり雲は厚い。




…願わくば、そこそこの視界が確保できますように。南無南無。




間もなく山頂駅に到着。気温は5℃。回りの登山客はそれでも 「ヤッホー」 とか言いながら歩き出している。




しかしその行く手には巨大な傘雲が広がっているのであった…! むむむむ…!


<つづく>