紅葉チェッカー2024(福島/群馬/栃木/茨城/埼玉/千葉/東京/神奈川)
紅葉の見頃の目安として、気温傾向を簡易的にモニターする仕掛けを作ってみました。紅葉の目安として最低気温が8℃を下回ると色づき始まり、
5℃を下回ると一気に鮮やかになると言われています。ここでは近傍のアメダス観測点のデータを -0.6℃/100m のレートで標高換算し、
そのラインに達するかどうかを大雑把に表示しています。
※地形や風の当たり具合で局所的な条件が変わりますので、あくまで目安程度のものと考えてください。
※2021.10.04:関東で神奈川県だけ仲間外れなのは不憫なので追加。
※2022.10.01:PHP 仕様変更、googlecharts API廃止、気象庁サイト仕様変更で従来のシステムが崩壊(笑)したので再構築。
現地標高換算した最低気温が5℃を下回り、0℃以下にはなっていないところを紅葉の見頃(ターゲットは楓)として扱っています。 天候によって気温は日々上下しているので、瞬間的な上げ下げよりも移動平均で均したグラフでざっくりとした傾向をつかむのが良いと思います。
なお気温の上下が激しい場合、移動平均グラフで5℃を下回っていなくても、日々の値で5℃以下の日が数日累積 したところで色付きが良くなってくる場合があります(特に標高の高い山など)。
※このチェッカーを元に紅葉探訪した実際の様子は、 旅ゆけばの 2012年以降の秋の記録をご参照ください。
※予測と実際についての考察はここと ここをご参照ください。
紅葉には樹木の種類によって色付きのタイミングに差があります。同じ種類でも個体差があってなかなか一概には言いにくいのですが、 桜は弾丸ダッシュですぐに燃え尽き、イチョウはやや早め、カラマツは遅め…というざっくりとした傾向はあるようです。
※地形や風の当たり具合で局所的な条件が変わりますので、あくまで目安程度のものと考えてください。
※2021.10.04:関東で神奈川県だけ仲間外れなのは不憫なので追加。
※2022.10.01:PHP 仕様変更、googlecharts API廃止、気象庁サイト仕様変更で従来のシステムが崩壊(笑)したので再構築。
参照エリア
データの見方
現地標高換算した最低気温が5℃を下回り、0℃以下にはなっていないところを紅葉の見頃(ターゲットは楓)として扱っています。 天候によって気温は日々上下しているので、瞬間的な上げ下げよりも移動平均で均したグラフでざっくりとした傾向をつかむのが良いと思います。
なお気温の上下が激しい場合、移動平均グラフで5℃を下回っていなくても、日々の値で5℃以下の日が数日累積 したところで色付きが良くなってくる場合があります(特に標高の高い山など)。
※このチェッカーを元に紅葉探訪した実際の様子は、 旅ゆけばの 2012年以降の秋の記録をご参照ください。
※予測と実際についての考察はここと ここをご参照ください。
樹種による紅葉の早い/遅い
紅葉には樹木の種類によって色付きのタイミングに差があります。同じ種類でも個体差があってなかなか一概には言いにくいのですが、 桜は弾丸ダッシュですぐに燃え尽き、イチョウはやや早め、カラマツは遅め…というざっくりとした傾向はあるようです。
【楓(かえで)】
5℃-8℃法による紅葉時期の判定は楓の見頃とちょうど良く符合します。赤色が鮮やかさを増すのは5℃を下回ってからになります。
【落葉松(からまつ)】
落葉松の色付きは楓より遅く、楓のピークが過ぎ去るころに鮮やかになります。晩秋の高山では趣のあるいい被写体になります。
【銀杏(いちょう)】
銀杏は楓よりやや早く色付きますが見頃はほぼ重なります。仏教とともに伝来した外来種なので神社仏閣に多く、山岳地での自生はあまり見られません。
【栃木(とちのき)】
公園や街路樹に多い樹木です。色付きは早く、楓の赤が立ち上がってくる前にピークを過ぎて落葉してしまいます。
【桜(さくら)】
紅葉は非常に早く始まり、他の木々が色付く頃にはもう丸裸になっていたりします。発色が地味すぎてまずニュース記事にはなりません。
【満天星(どうだん)】
山岳部でよく見られるツツジの仲間で、鮮やかな赤色を呈します。楓とほぼ同時期に紅葉します。
【七竈(ななかまど)】
まず先行して実が赤く染まり、葉は楓よりやや早く色づきます。落葉後も実は赤いまま長く残るので、時期を逃したときはコレを撮影しておけばとりあえず格好がつきます。
【白樺(しらかば)】
楓よりやや早めに色づき、あまり根性をみせずにさっさと落葉してしまう感があります。ダケカンバも似たような傾向です。
【草紅葉(くさこうよう)】
草紅葉は樹木の紅葉よりかなり早く始まり、徐々に枯れ草色になりながらしぶとく残ります。 8℃-5℃法はあまりアテにならないかも。
Q&Aなど
1) 紅葉は気温だけで決まるの?
気温以外に日照時間(特に赤色=アントシアニン合成のエネルギー源として)と水分量が関係してきます。
ただアメダス観測点と紅葉の名所は一般に場所が離れているので、ローカルな 「その場所」 の日照状況や降雨(または朝霧の発生など)の様子はモニターできません。
よってここでは標高換算した最低気温の推移のみを表示しています。この場合、現地のローカルな日照や降雨の状況が見頃の誤差要因として絡んできます。
2) たまにグラフで 「有り得ない」 ような気温の飛びがみられるのですが
アメダスのデータは時々機器の故障や通信の不具合で欠損します。その場合観測値が "0" として扱われてグラフが飛んだようになります(※標高換算分の
オフセットが入るのでグラフ上では0から多少ズレます)。単純な通信不具合等の場合は気象庁の中の人が原因を調べて数値を入力しなおしてくれるようで、
数時間待っていると飛びが無くなったりします。
3) ときどき急激な気温の変動が起こる原因は何?
一概には言えませんが台風や前線が日本近海を通過して秋の空気と夏の空気が大きく入れ替わるときに変動しているようです。
特に台風が通り過ぎていく前後にはわずか1~2日で10℃ほども最低気温が下がる場合があり、このときに5℃を下回ると、それをきっかけに紅葉の色付きが
急速に進んだりします。 台風が接近したら気温傾向に注意を払ってよく観察しましょう。
4) 自動巡回でデータを取得しているのですか
自動巡回はしていません。ページの表示リクエストがあったときにだけアメダスの値を読みに行っています。
最低気温の更新は1日に1回なのでそれほど頻繁に読む必要はなく、値はキャッシュして次回以降はそれを表示するようにしています。
ただ前述のようにたまに観測値が差し替えになることがあるので、実際には前回キャッシュから6時間以上経過した場合に再度読み直すように設定しています。
※データの参照先は気象庁ウェブサイトです