事故った!


もらい事故をやってしまったので概況を記録しておきたい。



さて交差点で右折車に突っ込まれて派手にクラッシュしてしまったので、その記録を残しておこうと思う。相手もあることなので 「コノヤロー」 式に恨みつらみを述べるのは控えて、客観的な事実と修理の過程などを主に書いてみよう( ̄▽ ̄;)

事故は信号のある交差点で11月某日に起こった。筆者が青信号で交差点を直進していたところ、対向車線から右折車がノーブレーキで突っ込んできてクラッシュしてしまったのである。ちなみに道路交通法では右折車は直進車の進行を妨げてはならないことになっており、本件は相手方に過失の主体があるケースだ。

保険屋の査定では過失責任は相手:筆者=80:20と判定された。これは右折VS直進の事故では標準的な比率で、保険屋さん曰く 「そーゆーもんですよ」 ということで是非もなし。




愛車の状況は痛々しい……(泣)

フロントバンパーがパックリと割れてグリルも変形、おまけにボンネットまでも変形してしまった。なお現場検証に来た警察官氏に 「牽引フック、カッコいいスねっ!」 と言って頂いたのだが 「いやそこじゃないだろw」 と速攻ツッコミを入れてしまったことを付記しておきたい。




■ ダメージコントロールの工夫




ところで今回、図らずもニッサン設計陣のボディのクラッシュゾーンの設計の妙とでもいうものが垣間見えたので、その観点でいくらか書いてみようと思う。まず目につくのは、バンパー、グリル、フェンダーの接合部が簡単に外れて、直接ぶつかったパーツのみが大きく変形してショックを吸収したという点だろうか。




実はエクストレイルのバンパーはペラペラの樹脂製で、それ自体にたいしたメカ的強度はない。衝撃を吸収したのは納車直後に 「なんだよこれ?」 と思っていた内側の詰め物=発砲スチロールの塊だった。




バンパーを外してみるとクラッシュゾーンがどういうものかよくわかる。いかにも安っぽく見えていた発砲スチロールの層を取り除くと、奥にあるフレーム、ラジエータはまったくの無傷だった。写真左側に見えているウォッシャー液のタンクの位置も絶妙で、ナナメ前方から対向車が突っ込んできた場合はここが潰れながらショックを吸収するようになっているようだ。




ボンネットを開けてみると、エンジンルームの内部は健康そのもの。うーむ。




前面フレーム部をUPで見てみる。本当に傷もゆがみも及んでいない。発泡スチロールを挟んでいるだけでこんな効果があるとは。




なおぶつかった衝撃でパーツが簡単に外れ、変形が伝播しないようになっているのもうまい仕組みのように思えた。その接合部はこんな樹脂ピンで止まっていて、衝撃が加わるとこれ自体がバネとして働く。よく考えられたものだな。




ただしそうは言っても、最終的に修理費用は高くついた。

まずバンパーには各種センサーがビルトインされていて、これらが道連れでやられてしまった。ボンネットの変形も痛く、微妙なラインを板金加工で直すのは難しい。結局フェンダー、バンパー、ボンネットは新品にまるごと交換(下手に板金処理されるよりは良かったのだけれど ^^;)で、修理総額はなんと80万円余に膨れあがった。

ちなみに相手方(軽自動車:側面を破損)の修理費用は40万円で、それを過失割合で分割して当方=24万円、相手=96万円の保険金負担となった。T30に乗っていた頃はぶつけたといってもバンパー交換のみ4万円とかの世界だったので 「なんだか桁が違うんじゃないの…?」 というのが正直なところである。

今どきのクルマはタフギヤなんかじゃなく、とんでもない柔肌美人だったのだ。




■ そして復活




さて特別塗装色+スクラッチガード(これがまた結構お高い)ということもあって部品調達に時間がかかり、修理期間はたっぷり50日ほどかかった。しかし破損箇所はほぼ新品に置き換わって、きれいに復活。とりあえず今後は安全運転に徹するようにしよう。




そんなわけで、頑張れチタニウムカーキ……!

【完】