■ 2005.12.04 秘湯:赤滝鉱泉 (その1)




近所の秘境探し?に興じて、赤滝鉱泉に行ってまいりました。




赤滝鉱泉は八方ヶ原の南東に位置する超絶スーパーマイナーな鉱泉である。鉱泉というのはいわゆる温泉の定義には当てはまらない、鉱物の成分を含んだ「水」が湧き出たものをいう。温泉の場合、鉱物の成分を含んでいなくても単に温度が25℃以上あれば温泉を名乗れてしまうが、鉱泉は湧出温度は低いものの一定以上の鉱物成分を含んでいなければならない。赤滝鉱泉はアルミニウム、硫酸カルシウムなどの成分を含む赤い濁り湯に浸かれる宿なのだ。




出発したのは午後早く。12月にはいって、さすがに紅葉から枯葉色に季節がめぐってきた。ここは那須塩原市関谷付近の牧草地。




谷から矢板に抜ける道はちょっとわかりにくい田舎道が続く。




途中の目印、山縣有朋記念館。水が少なく茫漠とした草原が広がっていた那須野ヶ原一帯は、明治維新後民間に払い下げられ開拓が進んだ。払い下げを受けたのは維新に功績のあった士族、華族たちで、長州藩士山県有朋(後に総理大臣)もその一人である。




・・・が、今回は明治の元勲はとりあえずパスして風呂を優先しよう(爆)




高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳を含む山塊の総称)の麓から八方ヶ原に向かうと・・・




赤滝鉱泉、小滝鉱泉に向かう道が分岐している。赤滝も小滝も鉱泉だが、源泉はまったく別である。




山道をしばらく進むと 「これより先ジープ以外の車は下りられません」 と注意を促す看板が現れる。赤滝鉱泉は急斜面を下った谷底にあり、ヤワなクルマでは降りていけないのである。




さて我が愛車エクストレイルは降りられるか? 直結モードに切り替えてごんごんと下ってみる。




傾斜も急だがカーブもきつい。四駆でも車高の低い車は底を擦ってしまうだろう。




崖下に到達。ここが赤滝鉱泉である。


<つづく>