2008.07.13 沼原湿原のニッコウキスゲ (その1)




久方ぶりに肩のこらない内容です。沼原湿原でマターリして参りましたヽ(´ー`)ノ



梅雨の晴れ間がのぞいたのでニッコウキスゲを狙いに沼原を目指してみた。




何を血迷ったのか Nikon D300 を買ってしまったのでデビュー戦で何か撮ってみよう…という魂胆もあってのことである。ついでに中望遠の手持ち用レンズもグレードアップしたかったので AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) もセットで購入してみた。今年のボーナスの使い道はこれで終わったな・・・わはは( ̄▽ ̄)




とりあえず庭先のアジサイなどを撮ってみる。ズーム倍率が11倍もあるので背景ぼかしはかなり効く。気のせいかもしれないが、なかなかイイカンジだ。




天気予報では昼頃には曇ってきてしまうそうなので、午前中で Hit&Away するつもりで出かけた。




r369→r266を経て旧会津中街道の痕跡とほぼ重なる沼原調整池への工事用道路(工事はもう終わっているけれど)を登っていく。今ではここは県外からも観光バスが登ってくるようになった。那須野ヶ原総合開発プロジェクトの頃はイケイケドンドンで湿原の半分を埋め立ててダムの調整池にしてしまったのだけれど、残された北半分が今では観光の目玉になっている。




さて調整池周辺は今ではすっかり整備されてこんな感じになっている。標高は約1300mほどあり、これは日光中禅寺湖とほぼ同等の高さだ。




湖畔(池畔?)のカエデを撮ってみる。絵作り傾向はD70sと比べるとメリハリがあってやや派手目…かな。

アクティブDライティングの効果なのか、明るい空を入れても雲が白トビしないのが実にイイヽ(´ー`)ノ 昨年の沖縄プロジェクトでは雲の白トビに悩まされて-6段くらいアンダーにして撮影したものを後からトーンカーブで引っ張りあげて救済した…などという無茶をしたので、この頭のいい露出制御は重宝しそうな気がする。(ただむやみに機能ONすると、のっぺりした印象の絵になりがちかも…^^;)




望遠気味にして調整池を撮ってみる。若干の風があるので水面は鏡にはなっていない。うーん。



駐車場から湿原まではおよそ500〜600m。雨上がりなので少々ぬかるみのある登山道を降りていく。木漏れ日の山道を撮ってみたが、D70sではやはり白トビしがちだった日向面がちゃんと飛ばずに残っている。賢くなっているなー。




緑を鮮やかにしようと色設定を VIVID にしてみた。…これだけ映ればグリーンハンサーフィルターなどは不要な気がする。




さて湿原まで降りてきたが、最初に目に付くのは実は調整池の土手に繁殖したニッコウキスゲの群生である。密度にムラがあるので一面のお花畑…というわけにはいかないが、自然の群生なのでそれは仕方がない(^^;)




…ん? なんだこれは?
…と思ったのが、この展望デッキの表示。




なんと、いつのまにか観光用にもう一本遊歩道が増設されていたのであった。フェンスの向こう側がダム施設=調整池の敷地で、そのぎりぎりのラインに沿って歩いていけるようになっている。フェンス沿いには実はカメラマンが踏み固めた道があったのだが、それを追認する形で木道が整備されたようだ。




立ち枯れの木と木道、大倉山を画面に入れようと思うと、たしかにこの位置から見るしかない。でも木道が設置されたのは、例えて言うなら路地裏で見つけた旨い店がグルメガイドに載って周知のスポットになってしまったようなもので、多少の味気なさを感じてしまうな…(^^;)




肝心のニッコウキスゲは、満開からはちょっとピークを過ぎたかな…という印象だ。美人度という点で見れば、キスゲが最高に美人なのは1輪目の開花直後である。2輪目以降の開花株では、萎んだ古い花が垂乳根状にべろーんとぶら下がって花全体の美観を損ねてしまう。そんなわけで、遠景から群として鑑賞するのと、アップで撮るのでは見ごろに若干の差が出てくる。




展望デッキにやってきた。確かに視界は開けるな…。 でも木道から西側、つまりここで大きく開けている部分は湿原の中でも乾燥が進んで地糖があまり見えず、キスゲの群生密度も低いので、この季節ならではという撮影スポットではない。全体を見渡すには良い場所なので草紅葉の時期ならイイカンジかもしれない。



さてこのへんでとりあえず、本道に戻ることとしよう…

<つづく>