2009.10.11 那須の紅葉 (その2)
■ちょっと寄り道してみるw
さて降りてきたのはいいのだが…時計をみるとまだ9時前なので、ちょっと寄り道をしてみることにした。風の当たらない谷底に降りてみるのである。マイナースポットなのであまり人の来ないところなのだが、案外こんなところに拾い物のような景色があったりする。
ここはもう笹原の一部である。こんなところからも広々とした鬼面山までの視界が開ける。
尾根側の風の吹きさらしと異なり、こちらはとても穏やかな環境なのであった。
登山道というよりは治山用の道なのだが、これが朝日岳山麓を下る明警沢の砂防堰堤まで続
いている。崖っぷちの踏み跡なので慣れない方にはお勧めしない(´・ω・`)
足元には "小さい秋" も垣間見える。どうも大風景を前にしてしまうと忘れがちになってしまうのだけれど…こういうのも愉しむべき秋の風景だよな(^^;)
谷底に下りて何があるかというと、目立って新しいものはなにもない。
…ただ、笹原の尾根に近づくことができるので "緑の絨毯に浮かぶ紅い島々" の景観を間近に見ることができる。
谷側に降りていくとすぐに林間に入り、お世辞にも視界良好ともいえないのだが、それでも周囲は赤や黄で染まって雑木林ならではの色彩となった。
足元には台風で落とされたらしい葉が積もっている。枝ごと落ちた葉も多く、これをみると木々は紅葉のちょうどいい時期に傷んでしまったようだ。ちょっと惜しいな。
そろそろ写真を撮るのにはちょうど良い間合いになってきた。ここで斜面を下って視界の通る場所まで出ることにしよう。
場所を選べば、こんな景色を撮ることができる。正規の登山道からだと超ロングでしか捕らえられないが、ここまで寄るとまた違った雰囲気の絵になる。
これだけ見せられて 「ああ、那須の景色ですね」 とわかる人がどれだけいるかな…(^^;)
山頂まで続く笹の絨毯。…このアングルは密かな筆者のお気に入りである ヽ(´ー`)ノ
沢を越えて向こう側に直接渡るルートは無いので、あそこを "歩こう" と思うと剣が峰経由で朝日岳山頂から下ってくるしかない。しかし見てのとおりここに至る踏み跡は存在しないので、かなりの困難を伴うだろう。
筆者的には、踏み跡がついてしまうと風景としての価値を棄損するような気がするので、ここは未踏のままで良いような気がする。保護するのであれば、こういう景観をこそ保護するべきなのだ。
…というところで、あっさり風味ではあるけれど帰投フェーズに入ることにした。
■帰路・・・そして文句など(爆)
さて帰路はロープウェイあたりまで徒歩で降りてきて、そこでバスに乗ろうとしたのだが…なんとこんなところで大正池シンドローム(※前回の上高地編参照)に見舞われてしまった orz
"社会実験" として運行されているバスはいきなり始発駅の峠の茶屋で客を満員に詰め込んでしまうので、途中停車場のロープウェイ山麓駅ではもはや客を乗せる余裕がない。そのため客は延々とバスがただ通過していくのを見ているだけ…という非常に間抜けな状態に陥っていた。…駄目じゃんヽ(`Д´)ノ
…こんな体たらくの交通規制が、環境保護を名目にあと3年も続くと聞いて気が遠くなった orz
山は誰のもの…なんだろう?
<完>
■あとがき
あまり長々と書くのもアレなので簡潔に…(^^;)
どうも那須の山野を舞台にして、いろいろな勢力が暗躍を始めているようです。いきなりロープを巡らせて 「これはダメ」 「あれはダメ」 と言い出したり、交通規制をしてみたり…そして一方ではその山野を切り崩して重機を入れてみたり。つい2、3年前までは自由に出入りできた裏庭のような場所だったのに、いつの間にかガチガチに管理された箱庭世界のようにされつつあります。首謀者は誰なんですかね。
今回は、交通規制でエライ目に遭ってしまいました。まあ自然保護の名目は結構なことですが、筆者はいきなり当日朝にオイコラ式に強権発動で翻弄されたので、非常に悪い印象でこの活動を見つめています。こう言ってはナニですが、いかにも世間知らずの脳内ファンタジーNGOなどが考え出しそうな計画で、巻き込まれる一般人はたまらんだろうなー…というのが第一印象でした。
これは筆者の勘に過ぎないのですが、どうもこの計画を考えた人物は電車通勤感覚で登山客の往来を捕らえているフシがあります。茶臼岳に来る人が全員ロープウェイの時刻表どおりに行動することを暗黙の前提にしていて、さらに通勤電車のように停車駅毎に客の一定数が入れ替わることも前提にしています。少なくとも登山者の心理とか行動パターンが読めているとは思えません。このあたりは "実験台" にされた被害者としては、主催者氏に反省してもらわないと困ると思っています。
もうひとつ、安全性について考慮されていないのが気になりました。これは重大な問題なのですが、この計画を考えた人物は午後5時の最終バスに乗り遅れた登山者をどう救済するのか何も考えていません。駐車場は殺生石、またはそれ以下の標高のところにあり、峠の茶屋からは6.5kmもあります。5時の最終バスに乗り遅れた場合、まさか殺生石までの6.5kmを日没後に歩いて降りろとでもいうのでしょうか。山に入った人間が、サラリーマンの勤務時間のように定時かっきりに降りてくると思っているのだとすれば、筆者は計画立案者殿に
馬鹿
の称号を謹呈しようと思います。(上高地はバスターミナル=旅館集積地なのでまだ救いがありますが)
…と、最後が文句ばかりになってしまいましたね(^^;) 普段は人様の悪口は言わない主義の筆者ですが、今回だけは思うところがあったので書いてみました。気を悪くされた関係者の諸氏がいたら、筆者の蟲の居所が悪かったのだと受け止めてくださいませヽ(`Д´)ノ
<完>
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