■2012.04.29 那須野のGWの見どころを眺める (その1)
GWに入った那須野をマターリと走ってみましたヽ(・∀・)ノ
世間はどうやらGWに突入したようで、東北自動車道が観光渋滞でエライことになっている。昨年の震災で一時期激減した観光客は紅葉シーズンの頃には復活してきて、1年を過ぎた現在では混雑具合はほぼ例年並に戻った。まあ何にせよ、観光立国の地である那須で行楽の賑わいが戻るのは良いことである。
…が、そこを生活圏にしている者としては "渋滞に巻き込まれる幸福" というのは微妙に避けたいので(^^;)、いつものように混雑の少ないルートで春の風情を眺めてみることにしよう。先週の桜探訪は天候に恵まれなかったけれど、この日は晴天でようやく春らしいドライブとなった。以下は、そのレポートである。
■箕輪〜高林
さてGWに混雑に遭わないためには、とにかく主要幹線道路を避けるに限る。そんなわけでいつもの如く那須塩原駅付近から出発して駅前道路=r53を西行する。最近のr53は黒磯板室ICの開設と那須ガーデンアウトレットの効果ですっかり混雑スポットとなりつつあるが、那須ガーデンアウトレットの開店は10:00と遅いので朝のうちに駆け抜けてしまえば問題ない。
そこから少し逸れて箕輪付近の田園地帯に入り込むと、那須連山をバックにした、のどかな田舎風景が広がっている。付近には那須疎水が通り、見れば水の入った水田の脇にまだ桜が咲いている。幾分葉桜気味になってきてはいるけれども、風景のワンポイントとしてはいい感じだ。
この時期、那須山塊の主要五峰のうち、黒尾谷岳、南月山の山麓は雪解けが早めで、那須塩原駅方面からは残雪の美しさが望めない。その代わり、第二列にあたる三倉山、大倉山、流石山がイイカンジで視界に入る。
この付近から眺める那須の山々は直線距離にして10〜20kmのあたりに分布している。山が青く見える条件(=空気層がおよそ10km)にうまく合致した距離感だ。
付近の雑木林は、ちょうど新緑具合が綺麗になりつつある。
この季節に南関東方面(あるいはもっと暖かい地方)から那須を目指してくると、この落葉広葉樹の雑木林に 「なんとなく高原ぽさ」 を感じる人も多いだろう。同じ関東でも平野部では雑木林は実は常緑広葉樹が多く、こういう景観は望みにくい。寒冷な山岳部に近づくとだんだん樹相が変わってきて、那須野ヶ原に入ったあたりからイイカンジの雑木林を見ることが出来るのである。
※人工林ではこの原則は当てはまらないので注意(^^;)
そのまま、幹線道路である r53には戻らず、高林街道を通って高林地区に至ると、ここでもまだ桜が咲いていた。
……といっても、さすがにソメイヨシノ系は平野部ではそろそろ終わりが近いかな。
■木ノ俣
高林を過ぎてからは、r30を経由して戸田の交差点に抜け、混雑する友愛の森方面には行かずに(^^;)、板室方面に進路をとった。そのココロは、光線の具合のよい朝のうちに深山ダムまで行ってみようという酔狂具合による。
途中、木ノ俣川に立ち寄ってみた。那珂川の支流のひとつで、市内の水道の水源となっている川でもある。
橋のすぐ横には桜が植えられていて、ここではちょうど満開の状態であった。山岳部に入ると、ほんの少し標高が上がるだけで花具合は敏感にそれを反映するようだ。
橋から少し下流側にも桜の並んでいる場所があるのだが、こちらは公園として整備中のようで入ることは出来なかった。来年あたりにはGWの桜スポットとしてお目見えするかもしれないが、今年はまあ、我慢である。
橋から見る木ノ俣川は雪解け水で水量もあり、水は澄んでいる。ちなみに筆者宅で日常的に飲んでいるのはこの水系の水である。
水といえば昨年の原発事故の影響を気にしている人もいることだろう。事故から1年が経過して渓流魚の放射線量基準値が昨年の暫定基準の1/5に引き下げられ、ちょうど渓流釣りの解禁の時期と重なってサンプリング調査は少々長引いていた。…が、それも無事解禁になり、今では釣り人の姿もちらほらと見られるようになっている。常設釣場(釣堀)はまだ営業しているところ、していないところが分かれているが、まあ様子見半分といったところだろうか。
水面を見ると、山女魚(ヤマメ)が泳いでいるのがみえた。日陰を好む岩魚(イワナ)と違って、山女魚は明るい瀬にも積極的に出てきて餌を追う。陽炎(カゲロウ)が飛び交う5月中旬頃になれば、朝夕に空中を飛ぶ陽炎を狙ってライズする姿が見られるようになる。フライフィッシングの季節はそのころから始まっていく。
橋の上に目を転ずると、平地に比べると多少遅れ気味ではあるが、徐々に木々の芽も伸び始めているようだ。萌黄色というのはこういう色を言うのかね。
そのまま通り過ぎてしまうのも勿体無く思えたので、小さな河畔公園に降りてコーヒー休憩してみた(自販機は無いので持ち込み品である ^^;)。先行して家族連れが何組か降りてマターリしていたので、それを追い越して上流側一杯まで登ってみる。
雪の頃と違って、辺りには春らしい鳥のさえずりが満ちていて清々しい。渓流の水音と相まって、実にいい風景だ。最近はこういう場所の音や映像を流し録りしただけのCDやDVDを "ヒーリング向け" などと称して売っていたりするけれど、もちろん、本物の方がいいに決まっている。
川でしばらく過ごしたのちは、深山ダムに向かって r369 に折れていく。折れずにまっすぐ進めば板室温泉だが、花鳥風月的には折れねばならない(^^;)
折れた直後、幸の湯温泉の入り口に、大きなヤシオツツジの成木があり、見事な花を付けていた。ツツジにしてはかなり大きな部類に入る。
ついでに木ノ俣地蔵にも寄ってみた。地蔵堂そのものに季節感はないが…
ここには桂の古木があり、新緑モードになっていた。あわよくば花が見られれば…と思ってみたが、どうやら時期を逸したようだ。うーん。
ちなみに木ノ俣地蔵の駐車場にある桜は、まだ開花していない。つまりローカルな桜前線はここで踏みとどまっているわけだ。この分だとGWの後半〜終盤頃に見頃になるのかね。
■深山ダム
地蔵堂を過ぎると、あとはダムに向かって一本道をゆく。途中では猿の群れに遭遇した。…毎度毎度、よくもまあウロチョロとしているものだなぁ…(^^;)
標高を上げて700mを越えたあたりで、ダムが見えてくる。木々の芽吹き具合もここでは微々たるもので、まさに早春の面持ちだ。
ふいに視界が開けると、そこはもうダムの管理事務所である。お目当ての三倉山〜大倉山のピークも超絶快晴の空をバックにどどんと視界に入る。ここが本日のとりあえずの目的地その1だ。
ここから山までは直線距離で約7km…間にある空気層が薄いので遠景特有の青さは出ていないが、非常にくっきりとした山容を眺めることが出来る。
ロープウェイ経由でこの山を見ようとすると、那須街道で何時間も渋滞に見舞われた上に山頂駅から1時間ほども歩く必要があるが、山ひとつ南側のダムからなら簡単に見通せる。しかも渋滞は皆無だ。
観光物産店は無いのでお土産を物色したい人には不向きだが、ゆったりと風景を眺めたいならここはオススメポイントなのである。
ダム湖の水位は復活していた。冬場には震災で生じた亀裂を修理するために水位を下げていたが、それも一段落し、雪解け水が湖面を押し上げている。
正月には見えていた湖底の樹林跡や水没道路は、ふたたび沈んでもう見えない。運用中のダムの水を抜く…などというイベントはそう滅多にあるものではなく、次に見る機会があるかというと、限りなく可能性はゼロに近いだろう。
…まあ、とにもかくにも、通常運転に戻りけり…といったところかな。
<つづく>
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