写真紀行のすゝめ:お出かけとか


リゾートホテル(洋風)ってどうよ


今回はリゾートホテルについて書いてみます。筆者の場合は山国育ちなので山に赴く際にはわざわざリゾートホテルを使おうという意識は希薄で、ほとんどの場合は海辺での利用になります(^^;)




観光旅行の定番




リゾートホテルは文字通り風光明媚なところに立地した観光用のホテルです。設備は一般的に豪華で、庭園やプール、展望台、温泉、マッサージ室、レストラン、バー、ゲームセンター、コインランドリー、旅行案内所、テニスコート、コテージ、パターゴルフ、フィットネスジムなど 「誰が使うんだそんなの」 とツッコミを入れたくなるようなものまで含め多彩な施設が整っています。

ホテルによっては結婚式用に宴会場やキリスト教会(なぜか仏寺や神社は無い)なども併設しています。お土産屋さんもホテル内にあり、特設ステージで観光ショーが見られたりもして、ものぐさな人にとってはホテルから一歩も出ないままで "観光した気分" を味わうことができる作りになっています。それは本物の観光とは言わないんじゃないの…とのツッコミはさておき、定番の構成であることには違いありません。



宿泊料金は設備のゴージャスさ加減によってピンキリですが、総じて高めです。また観光ホテルという特性上、部屋からの眺望によって宿泊費に差があり、特に海浜リゾートでは海の良く見える部屋(オーシャンビューの高層階)は高額に設定されています。せっかく眺めのよい部屋が取れたのに深夜着+早朝出といったいわゆる "寝るだけ用途" で使ってしまうと、少々勿体無いかもしれません。

価格の話をもう少しすると、同じ部屋が観光のオンシーズン/オフシーズンで大きく値が変わるのがリゾートホテルの特徴です。連休など観光客の集中する日には特異的にプレミアム料金に跳ね上がりますし、週末にも高めの値がつきます。これは逆の言い方をすれば日程を工夫すれば安く利用できるということで、オンシーズンでも有給休暇をとって平日狙いで行けば比較的安価に泊まれます。




高層階からの俯瞰風景が良い


リゾートホテルは、アクティビティの面では名所旧跡/レジャー施設/その他ビュースポットへのアクセスが良く、オプショナルツアー業者が巡回に来てくれたり、最寄の駅や空港まで送迎バスが運行されていたりとサービスも多様です。家族連れで定番ツアーのような観光旅行に来るのであればかなりポイントは高くなるでしょう。

肝心の撮影旅行用途としてのメリットは、旅情を味わうというよりは高層階からの眺望が得られることが圧倒的に大きいと思います。俯瞰風景を見ようとすると一番手っ取り早いのが展望台に登ることなのですが、リゾートホテルはロケーションの良いところに建っている上に高さがありますので、絶景が見られるのです。

…ただし、もちろんそこはビジネスですから、最上階は大抵の場合展望レストランになっていて幾許かの追加支出が必要になったりします(爆) いや~世の中、うまく出来ているものです。ハイ。




実は洋風でないホテルも多い(ぉぃ)


ところで一般にホテルというと洋風のイメージがありますが、温泉地では名前はホテルでも内装は和風旅館…というものが結構あって、和/洋の区別は曖昧です。明確に洋風のつくりになっているのは海辺に立地するホテルのほうが多いような気がします。旅館業法ではホテルを名乗る施設は洋式設備を主とする旨の記述があるのですが、和式の設備も許容されていて、実態としてはカオスになってしまっています。




シングル部屋が少ない難点も


リゾートホテルには、一人で宿泊するのがやや困難という問題があります。リゾートホテルはシングルの部屋は少なく、ダブル/セミダブルの部屋の割合が多くなっています。高級なホテルほどシングル部屋は無いと思ったほうがよいでしょう。その場合は2人分の宿泊代を払って泊まることになります(一人部屋追加料金などという名目になっています)。

どうして一人部屋が少ないかというと、リゾート系のホテルは付随施設がゴージャスなこともあって採算分岐点が高く、家族連れなど多人数客を収容して効率よく部屋をまわさないと儲からないのです。そんな訳で、シングルで安上がりに済ませたい人は立地の近いビジネスホテルを探したほうが手っ取り早いかもしれません。