2006.04.22 沖縄旅行記(その3)




【R449を行く】




さて名護市内に入った。日は照ったり陰ったり・・・と不安定だが、少なくとも天気予報で言っていたような雨にはなっていない。もしどうしようもない程の雨だったら名護のパイナップル園でも寄ろうか…とも思っていたけれど、この天候なら海の景色を優先して、行ける所まで行ってしまおう。




名護からは本部半島の南岸に沿っていく。R58からR449に折れ、道なりに西行する。




そのR449沿いは実に景観がよい。砂浜の綺麗さは恩納村のホテルロードよりこちらのほうが数段上のような気がする。




海岸沿いを走るR449はクルマもそれほど多くなく、非常に走りやすい。R58が渋滞気味で時間の割に距離を稼げなかったのに比べたら雲泥の差といえる。




ここは道路沿いのパーキングエリアである。クルマを停めにくいR58に比べて、R449沿線はこういう休憩箇所が充実しているところもうれしい。空港から日帰りで往復するには本部半島はちょっと距離的にキツイ位置関係だが、宜野湾〜恩納付近のホテルロードを拠点とするならドライブコースとしてはちょうど日帰り圏でよさそうな感じがする。




やがて本部半島の主峰=八重岳が見えてきた。ここを回り込むと瀬底島がみえてくる。




【瀬底島】




ここで少し寄り道をして、瀬底島にわたってみることにした。東西2km、南北3kmほどの小島だが、沖縄本島から独立した離島のひとつなので見てみようと思ったのである。

離島といってもたいして離れていないじゃないかというツッコミはここではしてはいけない(笑) 国土交通省の区分けでは、日本国における "本土" は北海道、本州、四国、九州、そして沖縄本島で、その他の6800あまりの島々は距離に関係なくすべて離島という扱いになっているのである(^^;)

※沖縄本島を本土に含めたのは返還時の政治的な配慮によっているらしい。




離島とは言っても橋があるので車で手軽に渡っていける。関東圏でいえば湘南海岸と江ノ島のような位置関係と思えばよい。




橋から見下ろす海峡は、砂地の浅い海で鮮やかな青さが際立つ。




ただし橋の下のビーチは整備中らしく工事車両がウンウンうなっていた。




浜にはアーサが打ち上げられて緑の帯をつくっていた。綺麗なんだけれど工事中なのでここには降りられそうにない。もうすこし奥まで進んでみよう。




橋の下も綺麗だが、この島のメインの砂浜は反対側にある。案内に沿って進んでいくと・・・




なんとゴルフ場に行き着いてしまった。島の西半分が全部ゴルフ場・・・なんと贅沢な。




しかしゴルフ場を突き抜けた先までクルマで降りていくことはできる。一番奥まったところまでいくと、小さな浜茶屋と駐車スペースがあった。こういう国敗れて山河あり的な雰囲気は個人的には好きな部類だ。・・・もちろんこれは褒めているのだけれどw




浜茶屋脇を抜けると、浜に降りる小道が続いていた。




おお、ここが瀬底島ビーチヽ(´ー`)ノ

・・・案の定というかなんというか、ほとんど人がいない。




いやー、本当に 「水色」 という表現がぴったりくるような色彩と透明度・・・。こういう景色を独占してマターリするなんて、最高の贅沢だな。




海水浴場である以上ある程度砂の管理はしているのだろうけれど、ここには大粒の珊瑚のかけらはほとんど見られない。いままで4回沖縄(本島周辺のみ)に来て見た中では、おそらくここが一番綺麗な砂浜だと思う。




休憩がてら、空を見上げてみる。これで快晴なら最高なんだけどな・・・




ちょうどハイビスカスが咲いていたので、微妙すぎる空模様とコラボで撮ってみた。

雲は 「どこかから流れてくる」 のではなくて、「一斉に出現」 してみたり、文字通り 「雲散霧消」 してみたり…を繰り返している。日が差すときには本当に一斉になくなってしまうのだが、また一斉に薄曇に戻ったりする。10分、20分先の状況も予想しがたい何とも不思議な天候だ。沖縄の天気予報はアテにならないことで有名だけれど、これではさすがに気象台の中の人も予報に四苦八苦するだろう。




気が付くと、もう午後2時ちかくなっていた。さて、いつまでもここに留まってはいられない。沖縄記念公園を極めねば。


<つづく>