2007.04.14
那須野ヶ原公園〜千本松牧場〜塩原(その1)




先週に引き続き、R400界隈を流してみましたヽ(´ー`)ノ



今回のコースは、季節逆回り式で平地から山岳地を目指してみようという趣向である。那須野ヶ原では桜開花からはや二週間が経過し、大田原はそろそろ桜吹雪である。この時期、平野から山岳部を目指すと季節を逆戻りするような景色が見られる。そんな風景をゆったりと眺めてみよう。




ちなみに今回のコースを大雑把に断面図で示すと↑このようになる(断面図の出発点は便宜上美原公園としている)。尾頭峠はトンネルで抜けてしまうのでてっぺんまで登っている訳ではないが、標高205mの美原公園から680mの上三依までざっと470mほど登っていくことになる。




■始まりは美原公園から




さてここは大田原市の美原公園である。前日の夜10時くらいに隣の元気寿司のもらい光(^^;)で撮ったもので、実際はかなり真っ暗に近い環境だったのだが、長時間露光(2秒)でこの明るさを出している。桜はそろそろピークを過ぎて、水面には散った花びらが浮いていた。




明けて、土曜日。世の中はタンポポで花盛りになっていた。天気は上々、さて山に向かって進むと、どうなるだろう。



 

■那須野ヶ原公園




R400沿いにゆるゆるとやってきた那須野が原公園は、芝具合もまだ枯葉色で春はまだ浅いという感じであった。




それでもぼちぼち花は咲き始めていて、花壇に色が付き始めている。




枝垂れ桜はまだ走りといったところか。




展望台に上って那須山塊の方面を見渡してみた。日差しはあるけれど雲が多めで遠景はやや霞んでいる。もう少し鮮やかな展望を期待していたのだけれど…まあこればかりは仕方がない。




この季節に残雪の美しい大倉山は、暖冬と言われた割になかなかいい感じの雪に覆われていた。実は四月になってから山頂付近で降雪機会が何度かあり、山向こうはまだ冬の装いを残しているのである。




■千本松牧場




すこし移動して千本松牧場までやってきた。ちょうど桜が満開になったばかりのようだ。




ここは一辺が500mほどもある区画が碁盤の目のように並んで広大な牧場となっている。区画の境界が道路となっていて、この日はウマーな方々がてくてくと乗馬を楽しんでいた。




桜具合が絶妙なためか、人出は多い。正面入り口から続くメイン通路が600mほどの桜並木になっていて、駐車場周辺にも一面の桜が咲いている。




満開になったばかりなので花の状態はすこぶるよろしい。せっかくなので筆者もアップで撮ってみた。

余談になるが桜というのは実は微妙にむずかしい被写体である。この極めて白にちかいピンクというのはちょっと露出を間違えるとすぐに白トビしてしまう。遠景で「群」としての花をとらえる場合も、周囲の色調に引っ張られやすいし、またイケてない安いカメラで輪郭強調処理などをすると変な偽色がかぶってしまうこともある。

一番無難なのは背景に余計なものを入れずにアップで撮ることだと筆者は思っている。カメラは大きく映っている物体の色調に合わせて自動的に露出補正をするので、どアップで撮れば大きな失敗は少なくなるのである。




その桜色は、なるべく咲き掛けの花を選んで撮るときれいに色が出る。完全に開いてしまうと桜の赤味はなくなって白っぽくなってしまう。満開ドンピシャリよりも7分咲きくらいのほうが良いように思う。




…まあ、そこまで気にして撮影している人がどれほどいるかというと…どうなんだろう(^^;)




さていろいろと実験しながら試し撮りをしてみるのだが、カメラを引いてみると、オート任せでは露出がアンダー気味になって桜色がぱっとしない。

この傾向はカメラの機種が違ってもだいたい似たようなものになる。かといってよく写真雑誌にあるように単純なプラス補正で撮ると、背景の空や雲が白トビ気味になってしまう。




さてこれは上記写真のトーンカーブ中間あたりをぐいっと引き揚げてみたもの(ちょっと過剰だったかも)。単純だけど桜のピンクを殺さずに感覚的な記憶色に近づけるには、こんなDライティングもどき(?)がいいのかも・・・


<つづく>