2007.10.06 紅葉はじまる:那須 姥ヶ平(その1)




そろそろ今年も紅葉の季節かな、ということで姥ヶ平まで登ってまいりました ヽ(´ー`)ノ



2007年の夏は梅雨明けが大幅に遅れたことに加え、9月の残暑が尋常ではなかった。報道によると紅葉は例年より5〜10日ほど遅くなるとのことだが、10月に入ってから明け方の冷え込み方がぐぐぐいっとキテいるので今日のタイミングで登ってみることにしたのだ。

紅葉の始まる目安として 「最低気温が8℃を下回ること」 という指標がよく言われているが、姥ヶ平のリアルタイムな気温を知るすべはいまのところない。気象庁のアメダスセンサーは那須ではどうぶつ王国付近(標高約700m)に設置されており、一方姥ヶ平は1600mなので、天気予報で 「那須の最低気温」 をマークしていても直接の比較はできないのである。そんな訳で "紅葉一番" を捉えるには、ある程度勘に頼ってトライするしかない。




念のため姥ヶ平の位置を図に示しておこう。噴煙を上げる茶臼岳をバックにして紅葉を見ることのできる、那須の紅葉の定番スポットがここである。(ロープウェイで茶臼岳9合目までショートカットしても、さらに徒歩で1時間ほど歩かねばならないのだが ^^;)

例年、ここを目指して多くの観光客がクルマの列を作って渋滞の列を作る。那須街道(+ボルケーノハイウェイ)は "抜ける" ことのできないドン詰まりの道なので、いったん最奥部の駐車場が満車状態になってしまうと簡単に腸閉塞を起こして詰まってしまうのだ。




…が、この日はそんな観光客の列もなく、日も高くなってからスイスイと登れてしまう程度の道路状況だった。山肌もまだ青々としている。




ロープウェイの山麓駅にクルマを止め、朝日岳をみる。若干紅葉が始まってはいるけれど、まだまだ序の口で見頃は来週以降かな・・・。ちなみに紅葉が遅いことはニュースでも報じられており、そのせいか駐車場はガラガラだった。




■9合目




そんな訳で一気にロープウェイで9合目まで上がってみた。

…あれれ、「熊に注意」 の表記がプーさんのぬいぐるみ仕様に変更されている。 昨年までの凶悪な人相のクマはどこに行ってしまったのだ。筆者は結構気に入っていたのに…(^^;)




それはともかく、さっそく登山道を巻いていくことにしよう。




気温は6℃。少し風が強い。




草紅葉はもう始まっているが、まだ色づき始めで緑基調が残っている。



寄ってみると草紅葉はこんな組み合わせでグラデーションをつくっていた。緑の絨毯になっているのは高山植物のガンコウラン、黄色に染まっているのは残念ながらちょっとよくわからない。




こちらも草紅葉の役者のひとり、コメススキ。短い穂が風になびいていた。




風の当たる面に来ると、「黄葉」 から 「紅葉」に色彩が変わり始める。




谷底は割とイイカンジに染まってきているようだが、やはりまだ見ごろには早いかな。




少し降りてみたけれど、近くによってもこんな感じである。




一方で、ものすごく地味なのだけれどリンドウがちらほら咲いていた。紅葉の頃にはもう季節が終わってしまうのだが、今年は割と健在で色づきもよさそうだ。こちらも那須を代表する秋の風情であり、紅葉にはややフライング気味の気候具合でもこれが見られればまあ良しとしようか。




牛ヶ首から




さて牛ヶ首に到着した。那須野ヶ原方面は晴れていたのに、峠を越えた会津側は雲の多い空模様だった。




姥ヶ平を俯瞰してみると、なんとも微妙な色具合だ。

たしかに色付き始まってはいるけれど、やはり残暑の影響はあったというところかな。




休憩所には他の登山客もいるのだけれど皆 「さて降りていくべきか?」 という話をしているようだった。どうやら峰の茶屋方面に行き先を変えている人のほうが多そうである。




ちなみに南月山方面に行く人はほとんどいない。さきほどの谷底が真っ赤に染まっていれば、向こう側から茶臼岳をみて面白いアングルの景色が見られるのだが、この状況では皆食指が動かないようだ。




筆者的にもどうしようか迷ったけれど、ここは初志貫徹で降りてみることにしよう。…せっかく来たのだから、降りなければ勿体ない。


<つづく>