2009.06.15 黒滝山/大蛇尾林道 (その2)






そんなわけで、ヌルいアプローチで大蛇尾林道に突っ込んでみる。




地図どおりであれば9番礼拝所:地蔵尊の付近に出る筈なのだが…




それにしても、車高の低いクルマだとちょっと底を擦ってしまいそうな林道だな。




手入れをしている人がいるのか居ないのか、藪は茂り放題のようだ。




1kmほど進むと高圧線の鉄塔が現れる。深山ダム発電所から塩原ダム発電所を経由して上河内の新栃木変電所までを繋ぐ高圧線である。鉄塔周辺は樹木/草が伐採されており、このあたりまでは電力会社が定期的に管理に訪れているらしい。



ここから先は地図を見ても鉄塔はなく、治山/治水以外で奥に入っていく人はないように思える…( ̄▽ ̄)




…が、行ける所までは行ってみよう(´・ω・`)

鉄塔の先は道路事情もだんだん凄いことになってくる。崩れたところで申し訳程度に落石を避けてあったりするのだけれど、本当にギリギリですり抜けていかないと進めない。



奥に見える黒滝山は、まだ遠い…。谷底を流れる大蛇尾川と林道面の標高差は200m以上あり、どうやらここは断崖絶壁にかなり無理矢理通した道であることが見て取れる。…それにしても、江戸時代にここを一旦谷底まで降りて山頂まで上ったなんて、なんとも凄いことをやったものだな。




さて、そろりそろりと進んでいくのだが…途中はとにかくガレ場が厳しい。壁側ぎりぎりに寄せた状態で崖側をみると…




こんな感じで非常に楽しい?事態になっている。切り替えしなんてできるスペースはない。本来ならオフロードバイクで来るべき林道なのかも(^^;)




林道入り口から3kmほど入ったところで、ついにクルマでは越えられないガレ場に遭遇。




+30cmくらいリフトアップした四駆なら行けるかもしれないけれど、ノーマル車高のエクストレイルではちと厳しいか。



少し徒歩で偵察してみた。バイクならまだ行けそうだが、道幅がもうクルマの通れるような状況ではない。うーん、竜頭沢、不思議沢までは無理でも地蔵尊くらいまではいけるかと思ったのだけれどなぁ…

踏み跡は明瞭なのでもう少し進んでみたいところだったが、既に夕方だったので延長戦は諦めて撤退することにした。やはり早朝に来ないと山に入っていくのは躊躇してしまうな(^^;)




戻りながら西那須野駅方面を眺めてみた。那須野ヶ原公園のタワーや新幹線の高架橋がみえる。・・・こんな近くなのに秘境感たっぷりの渓谷が隣接していて、しかも普段の生活で意識することがほとんどない。…何か、とても不思議な感覚を覚えた。

林道の奥側については、そのうち再挑戦してみたい。なんだか煮え切らないレポートになってしまったが、まあ山は逃げないのでぼちぼち開拓していこう(^^;)

【完】




■おまけ





ガレ場をすり抜けたときに落石でマッドガードを擦ってしまいました…orz ぎりぎり見切ったつもりだったのですが(^^;)

ああ、何気にバイクの機動力もほしいなぁ…

<つづく>