穂高神社奥宮:上高地 (おまけ)




■伐採量を試算してみる


上高地で松本藩がどの程度の規模で伐採を行ったか、どうも明確なデータがみつからない。そこで極めていい加減ではあるけれど、戯れに試算してみた。根拠はまったくのいい加減な素人判断なので、その辺は汲んでいただきたいw

【投入人員】
総数200名

【人員内訳】
伐採要員 100名、製材/運搬要員 100名
※事務などのホワイトカラー職は役人が常駐しているのでここでは考慮しない

【労働日数】
年間120日
・冬季6ヶ月間(11月〜翌年4月)は完全休業
・オンシーズンは完全週休2日
・さらに年間10日間の有給休暇を取得したと仮定(笑)

【労働密度】
伐採要員1名あたり1労働日に1本だけ伐採

【年間伐採数】
伐採要員×労働日数×労働密度=12000本/年


プロの樵(きこり)が1日1本しか木を伐らないのかよ!…とか、休みすぎだろ! …とかツッコミどころはあるかも知れないが、天候を考慮していない分多少条件を甘くしてみた。それにしても200人も投入すると、年間で1万本以上を伐採できる体制が整ってしまうわけである。

これが江戸時代の林業として妥当な姿であるかどうかは分からないが、現代の環境省の役人がみたら腰を抜かすくらいのペースで上高地の森林が伐り尽くされていった様子はなんとなく垣間見れそうな気がする( ̄▽ ̄)


<おしまい>