2014.04.12 那須野ヶ原の桜の見所を行く(その2)



 

■ 東那須野公園




さてそんな訳でR4まで南下してきた。鴫内からは直線距離でおよそ10km、クルマで10分少々の距離だがだんだん人工物が増えてくるので風景もまるで違ってくる。

…といっても、この付近の市街地は那須塩原駅を中心とした半径500mくらいの小ぢんまりとしたもので、集積度もそれほど高くはない。そこをかすめて4号線を超え400mほど行くと、次のチェックポイント=東那須野公園の入り口にさしかかる。




東那須野公園はJR那須塩原駅からちょうど南に1kmほどのところにある稲荷山(峰山)にある。先週のレポートではまだほとんど桜は咲いていなかったが…




おお、今週はバッチリ満開になっているヽ(´∀`)ノ

ちなみにここは余計な電線類がほとんどないので青空をバックに桜を撮るには絶妙のスポットである。晴天の日を選んでPLフィルタ必携で臨みたい。




足元の水仙は、相変わらず満開。・・・というか、この驚異的な花持ちの良さはどこから来るのだろう。椿、梅のシーズンから桜のシーズンまで通して、ずーーーっと咲きっぱなしで、それでいて花の色艶がほとんど衰えを知らない。まるで花卉業界の由美かおるみたいな存在だな。




それはともかく上に登ってみよう。相変わらず人出はまばらな公園で、ここは落ち着いて静かに写真を撮るのに向いている。




尾根付近に登るとこんな感じであった。意地の悪い低気圧が来るとこういう吹きさらしの桜は雨や風でやられやすいのだが、今週は天気の神様のご機嫌は良いらしく、花具合は良好だ。




ここは周囲の木々の高さがないので遠景がよく見通せるのが良い。標高差でいうとわずか30mばかりの丘ではあるけれど、周囲に高層建築が無いこともあって視界は遮られず、桜と遠景の組み合わせが楽しめる。




休憩スペースから見える沼野田和の水田地帯には、水が入り始めていた。例年、桜の開花の頃に水が張られるので農村風景として見ても実は結構イケている。これで風がなくて水面が鏡状になって空が映り込んだりすると最高なのだが…今日はそこまで良いコンディションではなく、いくらかさざ波が立っているようだった。




…ということで、春のうららもイイカンジだし、ここで恒例のコーヒー休憩♪ 別に筆者はコーヒーメーカーから何か貰っている訳ではないのだが(笑)、安上がりな一服休憩には缶コーヒーは欠かせないのでイメージ写真を載せている。本日は Tully’s Cappuccino。缶入りながらシナモン入りでちょっとお得感がある。

ちなみにこの銘柄は "コーヒー豆2倍" を謳っていて、「じゃあ2倍ストロングなのか?」 …と若干期待してみたのだが濃さはあまり変わらないようだった(^^;) いったいどういう抽出をしているのだろう。むむむ。


■ 嗚呼、ブリ○ストン




ところで水田地帯の反対側では、なにやら重機の音が遠くでドッカン、ドッカン…と響いていた。どうやら隣接するブリヂ○トンの工場の解体が始まっているらしい。

実は世界的な競争激化による事業再編とやらで、同社はここの工場を今年中に閉鎖すると発表している。噂では300余名の従業員の中の人は九州への配置転換か死かという選択を迫られた模様で、果たしてグローバル経済とやらが人々に本当の幸せをもたらしたのかどうか、少々考えさせられる。




ちなみにこの工場の敷地には r53 沿いに見事な桜並木があって、東那須野公園が整備される以前は実は隠れた花見スポットでもあった。もしかするともれも伐られてしまうのだろうか。




ともかく、中の人よ…今までお疲れ様…(´・ω・`)

せめて最後の桜の季節を静かに眺めて、心安らかなる日々を送って頂きたい。


<つづく>