写真紀行のすゝめ:お出かけとか


民宿ってどうよ


今回は民宿について書いてみます。



リーズナブルに旅情を満喫するなら民宿へ


民宿は家族経営が主体の小規模な旅館です。ビジネスホテルほどシステマチックに合理化はされておらず、かなりアナログチックなところはありますがその土地ならではの旅情を味わうにはちょうどよいクラスの宿といえます。宿泊費は総じて安価です。

民宿は大手の旅行代理店と契約しているところが少なく、パッケージツアーなどを検索してもあまり紹介されることがありません(※)。仲介料をゴッソリ持って行かれると宿泊料金を高くせざるを得ないので意図的にそうしているのだという説もありますが、いずれにしても客のほうから少しばかり努力をして探さないと、たどり着きにくい種類の宿といえるでしょう。実は以前に延べたマップ検索は、こういった宿を探すのに非常に向いています。

※比較的規模の大きいところは旅行代理店と契約しているところもある

民宿には和風系と洋風系のカテゴリがあり、和室主体の民宿はそのまま "民宿○○荘" などと名乗ることが多いですが、洋室主体の民宿はドイツ風に "ペンション○○" なとと名乗っていることが多いです。業界団体もなぜか和/洋で分かれていて、民宿協会とペンション協会になっていたりします。理由はよくわかりません(^^;)

客層にはそれぞれの宿で固有の特徴があります。釣り客が多いとか、登山客が多いとか、サーファーが多いとか、なにかのつながりでクチコミが広がり固定客になった人が一定数宿泊しているのが民宿です。残念ながら "カメラマンの定宿" というのはあまり見かけませんが(笑)、他の宿泊客やオーナー氏と多少の会話をすると、どういう傾向の宿なのかがよくわかります。

撮影旅行の宿としては、可もなく不可もなく必要十分といったところでしょう。ただし経営者の年代にもよりますが総じてIT環境的には弱いところがあり、インターネット接続はあまり期待しない方が良いかもしれません。



メシは旨いぞ!ヽ(´ー`)ノ


民宿には高級旅館同様に "素泊まり" というのはあまりなく、朝夕の食事がつくのが一般的です。…といいますか、食事を提供することで経営を安定させている側面がありますので 「俺は素泊まりでいいから安くしろ」 などとムリは言わないようにしましょう。

チェックインも夕食時までにしておくのが一応のマナーです。一般に民宿の食事はボリューム感のある土地の素材を生かしたものが多く、海辺などに行くと漁師さんの家が民宿を兼ねていたりして、食べきれないほどの海の幸が信じられないような安さで提供されたりもします。これもまた、民宿の楽しみのひとつといえます。(少なくともビジネスホテルでは望めない系統の贅沢です ^^;)

食事は食堂に集まって食べる形式と、部屋毎に配膳される部屋食形式があります。スタッフが少人数の宿では食堂形式が多いです。ただ最近は高級旅館並みに部屋食でないとイヤだというウルサイお客さん(※)もいて、民宿でも無理をして部屋食対応しているところが増えてきました。しかし部屋食は当たり前ですが配膳に時間が掛かり、かえって料理が冷めてしまう場合もあるのです。「お食事場所は、どちらにしますか?」 と聞かれたら、「ぶっちゃけたところ、どっちが美味しくいただけます?」 とストレートに聞き返してみると良いでしょう。筆者は旨い食事にありつけるなら部屋食には全然こだわりません♪ヽ(´ー`)ノ

※こういう言い方はアレですが、高級サービスを要求するならそれなりの対価を支払うのが当たり前で、民宿を選んでいる時点で贅沢をいう資格はありません。




意外と競争率は高い


民宿の予約の競争率は、意外と高いです。WEBサイトを持っておらず電話予約のみ…という宿も結構あるのですが、観光スポットに近く料金も安価なところはどんどん埋まっていきます。オンシーズンに出かける予定ならば宿は早めに確保しておいたほうが良いでしょう。…ただし民宿は家族経営が基本なので、あまり深夜/早朝だと電話に出てくれないこともあります。連絡は常識的な時間帯にしましょう(´ー`)